そもそもセリアック病を患っていることは容易ではないが、以前通っていた外食店や以前好きだった食べ物や飲み物を飲めなくなるのでさらにつらく感じる。海外に行けばなおさら大変だ。
日本のような場所に行けば、さらに大変だ。日本に行く外国人にとって、100%グルテンフリーの料理を出している日本のレストランや屋台を見つけるのは難しい。ほとんどの料理の材料にグルテンが含まれているからだ。
東京は日本一の都市だけではなく、美味しいレストランや外食スポットがあることで有名だ。しかし、残念なことに、グルテンを一切使わない本格的な日本料理を出すレストランがどんどん減っている。ただ、東京ではセリアック病の人にとってグルテンフリーの選択肢がない、ということではない。
東京や日本の他の都市へ旅行に行く人のために、そして特にグルテンアレルギーがある人のために、ぜひ行ってみてほしい二つのレストランを挙げる。
1] 権八
東京で私の一番好きなレストランは、“権八”だ。この有名なレストランの店舗をいくつか行ってみたが、一度もがっかりしたことはない。ここのすごいところは、野菜や肉を含む食材すべて新鮮なものだけを使って料理を作っているところだ。
この人気レストランのもう一つのすごいところは、“アレルギーのスペシャリスト”がいて、助けてくれるというところだ。この“スペシャリスト”は大体英語が堪能で(他の言語もできる場合もある)、食品を見極めたり、あなたの好みやアレルギーに合わせて調理してくれる。
ある意味このスペシャリストはあなたとメインシェフの間の調整者のような役割をし、あなたに出される料理が新鮮で美味しく、何よりグルテンフリーであることを手配してくれる。
試してみたい料理:権八では様々な丼ものがあるが、ほとんどのものが敏感な人にとっては安全ではない。私のお勧めは、修正された“高菜めし”だ。それにアボカドとグリルチキンを合わせて頼むといい。高菜の漬物は絶対に避けるように。本来料理に入れる調味料や海苔等が、別で出てくるので、ある意味、自分の頼んだ料理に何が入っているのか確かめられて良い。
もう一つの選択肢として、“アスパラのベーコン巻き”がある。居酒屋めしが好きなら、これはお勧めだ。
権八は“冷やしゆず茶”でも有名で、絶対飲んでみたほうがいい。私の好物の一つでもあり、毎回飲んでいる。
2] モティ
あなたがインド人あるいはインド料理が大好きなら、モティに行ってみるといい。オーナーの方は、セリアックやグルテンという単語をあまり知らないものの、英語が喋れる。
そして様々な料理の材料を教えてくれる。ここのレストランのお勧めは、バターチキンだ。
私はライスを注文したほうがいいと思う。餅米やナン(インド風のパン)よりは安全だからだ。おなかが空いていて、ほとんどのものがグルテンフリーのところに行きたかったら、ここは全体的にみて、とてもいいところだと思う。